LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩)に関する取組み|株式会社イオ:分析と水質に関するコンサルティング事業

LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩)に関する取組み|株式会社イオ:分析と水質に関するコンサルティング事業

当社が提供する技術サービス

①調査計画

排水区や処理施設の特性を踏まえた、的確な採水計画(箇所、時期、間隔など)を策定します。

②現地採水調査

処理施設に習熟したスタッフにより、現地状況を把握し的確で安全な現地採水を行います。

③定量分析

環境省が指定する液体クロマトグラフ質量分析法(LC-MS/MS法)による定量を行います。

④対策の要否・方向性

放流先背景(水生生物の分布など)を踏まえて対策の要否や方向性を検討いたします。 また、処理施設の詳細な機能調査や具体的な対策検討が必要となった場合には、親会社(日水コン)との連携で対応させていただきます。

LAS問題の背景

LASは代表的な陰イオン界面活性剤であり、合成洗剤の主成分として使用されています。LASの構造は下図のとおりで、測定対象はアルキル鎖の炭素数10~14とされており、これらのLASは化学物質排出管理促進法(PRTR法)の第一種指定化学物質に指定されています。

環境基本法に基づく水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準のうち、水生生物の保全に関してLASが下表のように追加されています。最も厳しい基準値は産卵場や幼仔魚の生育の場となる海域について定められた0.006mg/L=6μg/Lとなっています。

現状では水質汚濁防止法に基づく環境省令による排水基準の検討が進められています。また、国土交通省では全国の終末処理場に流入する下水及び放流水に関して実態把握が進められています。

表 水生生物の保全に係る水質環境基準の項目追加等に係る環境省告示
(施行:平成25年3月27日 出典:環境省HP)

項目 水域 類型 水生生物の生息状況の適応性 基準値
LAS
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩
河川及び湖沼
生物A
イワナ、サケマス等比較的低温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域 0.03mg/L以下
生物特A
生物Aの水域のうち、生物Aの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)または幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 0.02mg/L以下
生物B
コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域 0.05mg/L以下
生物特B
生物Aまたは生物Bの水域のうち、生物Bの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)または幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 0.04mg/L以下
海域
生物A
水生生物の生息する水域 0.01mg/L以下
生物特A
生物Aの水域のうち、水生生物の産卵場(繁殖場)または幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 0.006mg/L以下

取組みの必要性

LAS濃度について土木研究所の調査事例から概括すると下図のとおりです。放流水濃度(図の□印)は0.5μg/L~860μg/Lの範囲に分布しています。最も厳しい水質環境基準0.006mg/L=6μg/Lに対する比率は、放流水最高値がその150倍に達しています。また、分布の中央に位置する50%値でも水質環境基準を上回る値となっています。

水質環境基準0.006mg/L=6μg/Lに対する比率
  • 放流水濃度 最高値(860μg/L)÷6μg/L=約150倍
  • 放流水濃度 50%値 (10μg/L)÷6μg/L=約1.7倍

このような実態より、水質環境基準の順守のためには、下水処理水などに含まれるLASの実態を把握し、必要に応じて適切な対策を講じていくことが重要と考えられます。

ワンストップサービスの提供

LASに対する全般的な取組み手順としては下図の通りです。まずはLASに関する実態(放流水濃度などを把握し、改善対策要否と対策選択肢までを主要なアウトプットとするSTEP-1の取組みが当面の課題と考えられます。なお、STEP-2(改善対策の具体化)に進む場合には、親会社であり、水コンサルでトップシェアを有する㈱日水コンへ円滑にバトンタッチし、ワンストップサービスを提供いたします。

関連業務の実績

年度 発注者 件名
平成26年度 国土交通省案件
㈱日水コンから分析部分を受託
下水処理場における放流水等の化学物質調査分析業務
平成27年度 国土交通省案件
㈱日水コンから分析部分を受託
下水処理場を介した化学物質等による水系水質リスク低減方策検討業務
平成26年度 東京都多摩市 河川等調査業務委託
平成27年度 東京都多摩市 河川等調査業務委託
平成28年度 東京都多摩市 河川等調査業務委託
  

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